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シーバスを知る第1弾 〜落ち鮎ってどんな味?湾奥軍団落ち鮎を食べる



今年の秋はシーバスを内面から知ろうと思う。

夏の館山アドバンスでベイトのイワシについたシーバスをねらったが、見事に玉砕。
正確に言うと玉砕したのはボクだけで、隣で釣っていた東京湾奥シーバス情報の村岡氏は3投で3本Get。

あまりの悔しさに、帰りに寄った寿司屋ではイワシばっかり食いまくった。

シーバスになれた気がした。

そこで、この秋は大物を獲るべく夢を語り合う仲間たちにこの件を話したところ、
「ならば落ち鮎を食らおう」ということになった。
ベイトの味を知れば、大型シーバスに1歩近づくことができる。

そこでぼくは
「シーバスはこんなものを食っている!落ち鮎ってどんな味?ツアー」
を、企画した。

落ち鮎で有名な那珂川。

その上流部に観光梁がある。
川をせき止めて竹を組み、流れてくる魚を一網打尽にする大規模な漁法だ。

落ち鮎を味見するために一緒に出かけたメンバーは

東京湾奥シーバス情報の村岡氏
TSST頭領のふ〜じ氏
そして新興団体チーム糸団子代表のKam氏とボクの4人。

一行はボクのSTEP WGN フィッシングサファリに乗って那珂川上流部、那須の烏山にある観光梁「ひのきや」へと向かった。


ここでは、こんな風に鮎を焼いて食べることができる。


各地に観光梁は数あれど、なかなかこうやって目の前で焼いて喰えるところは少ない。
たいていの店では焼き上がった鮎が皿に盛られて運ばれてくる。

ぼくはこの店が大好きで、夏から数えて今年は4回目。
はじめて行ったのはほんとに小さいときだから、通算では何度目になるか判らない。
高校生の頃は食べる数を競い、実に26本の塩焼きを平らげたことがある。
もちろん骨も頭も内臓も残さず食べた。
決して魚が好きだったわけではないけれど、鮎だけは不思議といくらでも食べられたのを覚えてる。

そこで今回、彼らには塩焼きとビールだけで腹一杯にしよう!と提案し、どうしても!という希望者だけに白いご飯を注文することを許した。

梁を見学することしばし。



席に着くとまもなく、目の前の囲炉裏に焼けた炭と、生鮎が運ばれてきた。
山に盛った真っ赤な炭の周りに、店の人の手で串に刺された生鮎が並べられる。

そして絶妙なタイミングで生ビールが登場。

これから鮎が焼けるまでの約15分。
この生ビールをちびちびヤリつつ、おいしい浅漬けをつまんで飢えをしのぐのだ。


焦げ目がついてきた。


適度に向きを変える。
串の根が焼けて、鮎がぽろりと落下する愚を防ぐのも忘れてはならない。
鮎の口から透明な油と共に、緑色の液体が滴る。
これは、鮎の食する珪藻。
彼女たちはこーゆー上品なものを食っているからこそ香魚と呼ばれ、その決して生臭くないかぐわしい香りを放っているのだ。


鮎が焼けた!


串からはずして手元の皿に横たえる。
鮎の塩焼きの正しい食い方は、串に刺したまま頭を左側に持ち、首根っこにがぶりつくのがもっともよいとされているが、ボクは串からはずしてしまう。


これが正しい食べ方


そして箸で魚を持ち、化粧塩が振ってあるその尻尾からおもむろにかぶりつくのだ。
よほどの大型でない限り、骨などはかみ砕いてしまう。
骨の抵抗など、何とも思わない。
そのまま噛みすすみ、ほくほくの身を堪能しつつ内臓エリアに噛み進む。
内臓の苦みは、これまた「うるか」という商品の存在が物語るように、どくとくの美味がある。

当然のこさない。

そして頭エリア。
この頭こそ、残すところがあろうか。

食べてしまう。

そしてボクの目の前には食べた分だけの串がずらりと並ぶことになるのだ。

酔っぱらった僕らは、彼、ふ〜じのように梁に横になり、昼寝。

わかるかな?真ん中で寝てる人

頭上からは暖かな秋の日差し、体の下は流れる川の音。
いつになく昼寝に熱が入り、皆でぐっすり眠ってしまったのは言うまでもない。
この食の旅、メンバーそれぞれが2桁のベイトを平らげた。

ぼくたちはシーバスになれた気がした。

 




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