ちょうど一年ほど前から人の情報を頼りにせず自分の力だけで魚を捕るという”自分の魚”というコンセプトの下、捜査に励んでいました。
干潮時の踏査はもちろんのこと流れの質の違いや魚のスイッチの入れ方など、 一年間みっちり自分なりに研究していましたら少しずつですがパターンが見えてきて、一ヶ月くらい前からだんだんと検挙する魚の数もサイズもアップしていき、その成果が結果として表れるようになりました。
だんだんとランカーに近づいていくのが自分でも判り、今回の潮周りを逃したら当分検挙できないような気がしたので、この日は気合を入れて捜査に当たっていました。
この日の船橋は北東の風でしたが現場は風裏で湖のような穏やかな凪の海でした。
穏やかな海のお陰でいつもより早めに入水ができ、ベイトが7cm前後のイワシとヒイカがメインだと考えられましたので、小さめのシルバーカラーのルアーをチョイスし広範囲を探っていると、自分から見て左の方に沖へと流れる流れを発見しました。
そこをスローで丁寧に探っているとこの魚がヒットしました。
始めは70cmくらいだと思ってやり取りしていましたが一発目のエラ荒いでこれまでの魚とは桁外れのものだと判りました。
それから慎重にやり取りをし、無事に検挙と相成りました。
グリップで挟まれた口から下を水中に残すその魚のあまりの美しさにしばらく見とれてしまいましたが、
シーポリとしての責務を果たすためサイズを測り証拠写真を撮りすばやく釈放しました。
このサイズになるには十数年掛かると本で読んで知っていたのでダメージを与えてはいけないと思い捕ったその時から
「早く逃がさなきゃ、早く逃がさなきゃ」
と非常に焦ってしましました。
今考えるともっと写真を撮ったり、大きな口に手を入れてみたり、鋭い背びれに刺されてみたり、でっかい尻尾で頬を叩かれてみたりしておけば良かったと少し後悔しています。
このような場を与えてくれたNovさん、すばらしい捜査術をご教授してくれた富津署・木更津署署長のお二方、いつも多くのものを教えてくれる自然に感謝したいと思います。
これからもシーポリとして魚を検挙し続けていこうと思いますのでみなさんもご協力ください。
シーバスポリス船橋署署長 Shinjiポリス
※Shinji・・・シーバスポリス船橋署署長。シーバスポリス船橋署において数々の検挙実績を持つ。