山口のランカーシーバス 93cm

夕方から降り出した雪が強風で横殴りのようにフロントガラスに当たる中、僕は釣り場に向かっていた。
こんな日に投げたかったのは、数日前にバレーヒルから新しく発売する『湾人KOOKAI 832』が届いたからだ。
幕張フィッシングショーで製作者の越村氏から直々にアドバイスを受けたので投げれる時間が有れば早くキャストしたかった…
こんな状況下でも投げたくなるのは誰でも新しいロットと言う武器を手にしたら同じ気持ちだろうと思う!

台風に近い風の中、支度を済ませれば運良く雪が止んだ。
だが、フロートタイプのルアーを投げれば強烈な向かい風の為にヒットポイントまでルアーは飛ばない、、、
こう言った日は1ozクラスの良く飛ぶシンキングペンシルしか勝負出来ないと思った。
そこで『ファビュラス BOA120』を使った!
驚いたのは食い気が立っていて着水後、すぐに50cm~60cm台を連発した。
こんな悪天候な気温の低い日に数打ちが出来るなんてハッピィーだとも思いながら新しいロットの感触を味わった。
でも、もう少し大きなサイズが出るのでは???と思い、このポイントを後にした…
どうせ少し濡れたのだからこれ以上濡れても平気だと思ったし、無性に僕は釣りたかった…

移動したポイントは静まり返って、とうとう吹雪状態になっていた。
ココは“根性”だと思い、少し投げてみて駄目なら帰ろうと考えてやってみた。
当然、普段はこんな状況下では私は絶対に投げたりしない!だからこの日の釣り場はどこも貸し切りだった

ゴールドチャートを投げたら結構、強い引きが来た。
何度も走られたが72cmの体格の良いマルを獲った!
同じコースへ投げれば今度は更にサイズUPしたアタリが来たがランディングミスでバラした。
この時に“絶対にランカークラスが獲れるぞ!” この予感が脳裏を走った… いや、確信していたと思う!
レンジが低めな『BOA120TypeーKオレンジフレイム』にルアーをチェンジしてキャストを続けた。

タダ巻きスローで引いていたら全くルアーが動かないので反射的に“来たっ!”と思い、合わせを入れると水柱が上がった!
とにかく走られれば、ドラグが全然止まらない… その音がリールとは思えない程、エグイ音だった。
新しいロットが根元から曲がっている!そしてこの重量感はタダモノでは無い予感が充分♪
手前まで寄せた時、ルアーを横咥えしているのがハッキリと分ったが僕の姿を感じたのだろうかトルク全快でスパートしてまたもやドラグが悲鳴を上げていた、、、
吹雪の中、視界もまっ白で音も無く静まり返った中で奴と真剣に勝負して最後の駆け上がりを乗り越えて僕に突っ込んで来た!

やや斜めに傾き、腹も横に傾けた状態でヤツはバテていたが僕もロットを持つ右腕が限界だった…
変な格好になりながらランディングした時、その姿を見て半年振りの90cm超えを確信した。
上がって来たのは全長93cm 7.0kg(又長89.5cm)だった。
吹雪の中、信念を持ってキャストを続けた結果がこのサイズだと信じたい・・・

当日釣果→全長93cm(又長89.5) 7.0kg、72cm、67cm、65cm、60cm、50cmクラスx2

☆使用タックル☆
ロット:湾人KOOKAI832
リール:セルテート2500Rカスタム
ライン:東レシーバスPE18LB+バリバスVEP25LB
ルアー:Fabulous-BOA120Type-Kオレンジフレイム(93cm)
BOA120宮川丸レッドヘッド、ゴールドチャート、アルミボラ

※一撃の松・・必殺!!!一撃ルアーのWebmaster。山口県を舞台に日々大物を追うアングラー。