風向きや雨の影響などによってある程度のムラはあるもののイワシの回遊を掴んできた。
昨年より時期的には遅れているが、カタクチイワシの10~12センチクラスというシーバスにとっては絶好のベイトとなっている。
この日は、前日からの雨の影響と南西という風向きであったため、いつもよりイワシが沖へと出ているであろうと予想。磯場になった岬の先端まで歩いて向かう。
ここは、手前10メートルは沈み根や藻場がありそれより沖は砂地となっている。シーバスが定置する所ではないのだがベイトを追って回遊してくる奴を狙う作戦。とにかく飛距離を重視しキャストを繰り返していく。
すると、沖にあった潮目が段々と近づいてきた。
「チャンス!」
潮目へとフルキャストしキャスト後のスラグを回収しルアーが泳ぎ始めたところで
「ガッ!」
だが、すぐに惜しくもフックアウトしてしまった。
この回遊を逃してなるものかと思い、再び潮目へとフルキャスト。
「ガッ!!!」
今度は確実に追い合わせを入れ寄せにかかる。以外にもすんなりと手前へと寄ってきた。
しかし、磯場まで入ってきたシーバスは大きな魚体をひるがえし沈み根へと走り出した。ドラグを締め自らが磯を飛び回り、点在する沈み根を交わしていく。ブラックライド86が見たことも無いほど曲がり今まで釣ってきたどのシーバスよりも緊迫した時間が過ぎた。
ランディング間際、自分は膝近くまで水に浸かりランディングしていた。
93センチ・・・。
なんとも言えない疲労感。濡れた靴さえうれしく思えた。ファイト中に1回も水面から顔を出さなかった頭の良いシーバス。
リリースすると元気に泳いで沖へと向かって行く。
「シーバスありがとう」
全長93cm ボガ計測14lb
ロッド ブラックライド86ML
リール セルテート2500Rカスタム
ライン ファイヤーライン18lb
バリバスVIPショックリーダー20lb
ルアー アイマ サスケ烈波120
※Report・・・アツシ
※Special Thanks・・・R&Gシーバス