富津のランカーシーバス 90cm

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始めに、このポイントでは毎年ポツリ、ポツリといいサイズを取っていたが、どうしても、ランカーを取るメソッドが確立できず、昨年は他での釣果を犠牲にして2ヶ所のポイントをに絞り込みとことん通ったポイントの1つであった。

さて、今年もこのポイントでのシーズンがやってきた。

4月に入り私は、外海の水温を非常に注意し、水温が17度となった時でこのポイントに群が入ってくると予測していた。4月の水温は非常に不安定な状況で、ぞくに言う三寒四温がその原因の1つである。

そして月半ば頃から気温が安定してきた。

この時、富津岬を中心に15度ラインの水温が湾外から上がって来たのです。

◆ご参考までに
http://www.agri.pref.kanagawa.jp/suisoken/Kaikyozu/TokyoWanko.asp?y=2003&m= 05&d=02

シャローでは当然17度~17.8度となり、いよいよチャンス!昨年苦労して掴んだメソッドを生かす時がやって来ました。

当日は水温17.8度風は東の風で略無風。

干潮から入水すると、ベイトがかなりの量で溜まっている。先ずは潮の流れ速さを確認する為の1投し、そして目星を付けているポイントへルアーが入るように着水。潮の流れに任せベールを戻さずラインを出していく、ポイントさしかかったと同時にベールを返してリーリーング。

ここからまず、表層をチェックしタイドミノースリム10.5をロッドを立てて引いてやる。

これを3回程繰り返す。

ロッドティップを水面と平行に3回、次にロッドテップを水面に漬けて引く。

すると!

「コンコン!」と、ショートバイト。

「フムフム」

直ぐにワクワクしながらまたキャストを繰り返すが反応は無い・・・。

シーバスは居る、大型か解らないが後は食わせるだけ。

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ここでルアーのサイズをダウンし、カンニバル83Sにチェンジ、(アイギリギリまでリップを削りこんでいる。そして、リアフックをがまかつトレブル13-4にしている。意味がある。)

そしてキャスト!ピンポイントに入った時点で流れの中にルアーを割り込んで入れる。
すると「ゴン!」と鋭い重いバイトが手元に伝わって来た!

とっさにアワセを入れると「グングン~!!」と、更に重みが増す!

同時に水面をシーバスが割って出てきた!!

ドラグがいっきに悲鳴を上げ「ジュ~~~」やはり80サイズとは全然違うトルク。

右に走る!反射的にロッドを左に倒す、ここでランカー特有のごうかいヘッドシェーキング

「ガガガぁ~!!」

そしてまたラインが出される!!

「落ちいて楽しむんだ!!」と、自分に言い聞かせながら、慎重にロッドを水面に突っ込みシーバスが走る方向に対し90度にロッドを持っていきロッドパワーをフルに使う。

「ぐにゃ~」

そしてロッドから伝わる情報を落ち着いて感じ分析しながらシーバスが止まるのを待った。

今のウェーディングの立ち位置は俣下に水面があるので少しランディングしずらい、もう少し水深がある所までリールを巻きながらラインテンションが緩まない様に前進する、ヘソあたりまで。

数分やり取りが続き、いよいよシーバスも少しおとなしくなったので、ここからランディングの体勢に入って行く。

まず、ラインを巻き取り近くまで寄せる。

フックの確認。

ライトアップされたシーバスが水面に浮かび出てきた。

「おお~でけぇ~!」

ルアーはシーバスの口と顔の外でガッチリフッキングされていた。

「よし、行ける行けるぞ!!」

直にロッドを立てリーダーを軽く持ちシーバスの顔を上げる。

するとここで一発「ガバガバガバ~!!」とエラアライ。

軽く持っていたリーダーーが「キュッ!キュッ!!」と手元から出て行くが、フックはガッチリなので全然動じない。

「次のエラアライで決めやる!!」

そしてまた顔を持ち上げ、右手を口のそばまで持って行き口が開きそうな瞬間を待つ、そして、

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「うりゃ~~~!!!!!!!!取ったり!!」

手にズッシリとした重さ!!

急いで計測すると、なんとかジャスト90cm!

「やった~!!」

これは昨年からの努力の結果でしょう。

そして喜びの撮影をし1時間近くかけて蘇生し静かに海へ帰ってもらいました。

「今度はメーターになって勝負しようぜ!」

※NOMA・・・第1海保出身。富津のシーバスを好む。自身のホームページNOMA富津にて驚異的な釣果を発信中。