館山の沖で貨物船同士が衝突して片方の船が沈没。
洲崎の沖、北西に9キロという地点というと水深が300~400メートルあるようなところ。引き上げは無理なのかな。濃霧の中ということだから視界はないにせよレーダーでは感知できていただろうに、どちらかの不注意でよけられなかったってことなのかな。
ワタシもこの東京湾でしかも夜間に濃霧に襲われたことがあります。
横浜から浦安沖までの夜間航行中、伸ばした自分の手の先も見えなくなりました。
しかもコンパス方位を読み間違い、三枚洲に入らなければいけないところがたどり着いたのは三番瀬。隣です(悲)。周囲の水深は1メートル。右にも左にも動けなくなり、アンカーを打って闇と霧のなか、耳を澄まして目の前に現れるかもしれない大型船の恐怖にじっと耐えていました。
今回の事故時の視界は150メートルということでしたから、似たようなもんでしょう。原因も追求されることでしょうから、今後の報道を追いかけてみましょうか。
そんな船の仕事をしているからなのか、沈没シーンを見るとゾッとする。とくにテレビで何度もやっていたあの沈没シーンは怖かったですね。
毎日船で走っていると時々目にする沈没船。近寄るとなんだか引き込まれそうな錯覚があり、足が竦んでしまいます。ヘドロをかぶって海底に横たわっている船、引き上げられて陸に放置されている船、オーナーの気持ちやその船のドラマを想像してしまいます。
そんなんだから、海猿と呼ばれる人々が海底の沈没船からヒトだとかモノだとかを引き上げるため作業っていうのは想像を絶するものがありますね。
ボクの大好きな館山や横須賀の海が今回の沈没事故で悪影響を受けないことを祈ります。