荒川と旧江戸川の河口に挟まれた広大な浅瀬、三枚洲。
船で通るにはそれなりの度胸と知識が必要で、頻繁に乗り上げ事故がおこる難所である。
船で走るには事前の情報収集が大切で、コレを怠って三枚洲に来れば乗り上げてしまうことになるだろう。
船舶免許で習いましたね。船長のココロエです。
そんなこの日、凪がよかったので三枚洲近辺でうろうろしていると、おもいっきりダメルートに進入していく船を見た。
だめだめ!と叫んでも声にならず、見てるこっちが足に力はいっちゃったけど思い届かずドカン。
やっぱりそのへんで止まってしまった。
あとは前にも後ろにも進めない浅瀬地獄。
ああ、どうすんだろ? と見ていたら、無理やり脱出を試みている様子。
船外機なんだから、チルトアップして逃げればいいものをそのまま全開。
もうもうとドロ煙を上げながらゆるゆると進み、なんとか脱出成功・・・。
ぺら、ダメだろうな。
そういえば以前にも知り合いからレスキュー依頼があって、夜の三枚洲に助けに行くと
「どうして?」
ってぐらい浅瀬のど真ん中にたたずんでいる船、1艇。
全然近寄れないので、シーバス釣り用のウエーダーを掃いて、ロープ持って歩いて近づいていきました。
助けを待つ人たちが、まるで幽霊でも見るかのようにワタシを見ていたのは忘れられません。
だってそうだよね、水の中を歩いて近づいてくる人がいるんだから、いくら浅瀬に乗り上げているからとはいえ不思議な光景だろうな。
浅瀬、注意、ね。