江戸前のスミイカを出るたび50ハイ、60ハイ、70ハイと釣り上げるお師匠様のスミイカてんや船からお誘いをいただき、キャスティングタックルを携えて横浜沖に浮かんだ。なんでも、今年はけっこうアオリイカが混ざるらしい。
この日、界隈ではボートシーバスの大会があったらしく、まわりにはシーバスボートがびゅんびゅん飛び回っていた。かくいう私もシーバスを狙ってこのあたりをびゅんびゅん飛び回っていたことがあったが、こんな近場でアオリイカが釣れたら楽しいのになぁと切に望んだものである。極希に海ほたる近辺で釣れた!とか根岸でドン!と言う声を聞いたりもしたが、継続的にしかも狙って釣ろうということになるとせめて金谷か観音かということになり、遠征は避けられない状況だった。
それが!である。狙って釣れちゃうんじゃないの??ということがにわかに現実味を帯び、ならば今最も熱いキャスティングスタイルで狙っちゃいましょう!ということで本日の釣行と相成った。
天候は曇り。水温20度。水色は東京湾色(悲)、暗い。
まずはじめは水深は7~13メートルの根回りで最近もっとも実績が高いと言われる場所。同船の諸先輩方も今日はてんやタックルを捨ててエギキャスティングスタイルでの流しでスタート。
開始直後からスミイカの猛襲。さすがはジモテぃ(笑)。見ればエギに改造を施した完全に底這いスタイル。こうまで連発されるとしゃくり負けしてくる。
エギングは気持ちの勝負。気押されて自分を見失ったら完全に負けである。たとえどんなに峻険な根回りであろうとも惜しげもなく1軍エギを投入して気合いでしゃくり続けた。
掛けると竿先に注目が集まる。
煽らなければスミイカ。
底を完全に意識すればスミイカ。
釣っても釣ってもスミイカ。
こんな状態が続いた。
いくつかの有望と思われる根をまわり、とあるシャローでドン!乗った!
やっぱりいるじゃん!嬉しい1ハイ。
いるとわかっているところで釣るより100倍価値がある探して釣った1ハイ。大満足。
結局アオリイカは船中11ハイ。スミイカに至っては47ハイの釣果。
スミイカは専門で狙ったらいったい何杯捕れちゃうの??ってぐらい釣れちゃうんじゃないかしら。
それぐらい、今年は東京湾内のイカがおもしろいことになっているのでした。