ふとしたことがきっかけで、ある素敵な女性と知り合った。
華やかな日常を送っているであろうその人は、出会い方が普通だったのでボクの目には普通の少女に映った。
嬌声と喧噪に包まれた毎日を送っているであろうその人は、一般的には近寄りがたい高嶺の花的な存在なのかもしれないが、風呂場でコケるし、昼間っから日本酒のんでへべれけになるし、トンネルの中だというのにサンルーフから空を見上げて「星がきれい・・・」なんて本気で言ういたって普通の女性(ヒトとよむ)だった。
が、ひょんなことからその人の仕事モードを見たときに、そこにはプロの彼女がいた。
段取り、気配り、人的手配などをてきぱきこなすその横顔からは少女のあどけなさはかき消え、戦場に向かう戦士のようなオーラさえ放っていた。
場を外し、仕事用のフルメイクをして再登場したその顔には普段の倍の長さの眉毛があった。
お酒はほどほどに。
お体を大切にね。